1.2GHzの実験いろいろ


20年くらい前に、IC-2Nにつないで1.2GHzを聞いていたクリコンが出てきた。RF=2SC2367X2 MIX=1SS43という代物。
いつかは、トランスバーターにしようと思いつつ、チャンスを逃してきた。

5.6GHzにチャレンジすることをきっかけに、1から作り直すことにした。

Gigast Ver.4やカウンター、ATT等も一通り揃い、それらを使いこなす練習も兼ねて6月くらいから取りかかった。


【1200MHz トランスバーター】

ようやくできあがって、セットアップした様子。
アンテナは、5エレプリンテナ、ヘンテナを約2mの5DFBでつないでいます。

  

【トランスバーター実験中の様子】

これは日の目を見なかった「銅板トラフに共振コイル」を利用したもの。
なかなか共振点が見いだせず苦労した。

【パワーアンプ部】

M67715を利用して簡単に仕上げた。
マキさんでいただいた基板を利用している。
キャビティ出力10mWで押すと、上記のパワーアンプと相性良く動いてくれる。
10mW→3.5W位の実力。
調整中の様子。

     

【共振棒タイプに全面改修】

3セクションと8セクションの間に1セクション分を挿入し、12セクションとして、送信・受信を担当させた。
受信は、2SK569→2SC2367×2 としたが、利得過剰の様子。
近日中に改修予定。
この写真では、パワーアンプは未実装だが、最終的に一体化してある。

  

【通信実験】

FCZのプリンテナをTRVに直結して通信実験。
山口市JH4UCMと、CW/SSBで交信できた。

  

【14エレ八木アンテナ】

トランスバーターができあがったのを記に製作した。
ブーム長は約1m。

 


【H27/7/26】1.2GHz自作トランスバーターの改造

この数週間、1.2GHzのトランスバーター3台と格闘しています。
(1) UTV-1200B OSCAR
(2) 自作トランスバーター
(3) FT-290内蔵用トランスバーター

特に(2)については、毎晩のように実験と改良を進めておりました
局発が貧弱で、SSB/CWでは周波数安定度に問題があり、まともなQSOができませんでした
この際なので、根本的に作り変えてみました

・電源周りを、発振段・逓倍段それぞれ独立させ三端子レギュレーターで安定化させる
・水晶に付いていたVXOコイルを撤去し、トリマーCのみで微調整できるようにする
・フロントパネルにVXO用VR、バリキャップを新設し、±5kHZ程度調整できるようにする

改造の結果、周波数安定度が飛躍的に安定し、懸案のSSB/CWにおいても実用的なレベルとなりました。

メーター部にグリーンのLEDを追加したことで、見てくれも多少良くなったかな

(1)については、神戸のJG3MBLさんとのスケジュールがある中でのトラブルで焦りました。
(2)の改造途中でのトラブル発生で、何をやっているのが分からないような状況でした。。。

(3)も平行して作業を進めています。
槇岡さんに以前提供いただいた古い局発基板を加工しながら、構想を練っています。
今夜から本格的な作業を開始できるかな〜


左上が、今回全面改修した「局発」です。


電源SW/VXO-VR/メーター照明に手を加えました


【H27/8/30】局発つくりでRFメーターを作ることに・・・

最近は「230MHzの局発」をずっといじっておりました。
パワーがなかなか出ず、かなりいじりまわして、ようやく5dbm位になりました。
ジャンクの7Kボビンを巻き直す作業は、久しぶりでしたが大変面倒でしたね。
なかなかシールドケースが外れず、中の坪コアを破損したり散々。
おまけに、中点タップを出すなど、面倒なことこの上なし。。

局発のRFを簡単に見るレベル計は、以前から2種類ほど作っておりましたが、
イマイチ使い心地が悪いため、局発作りと平行に作るはめになりました。

コスモウェーブさんの商品からアイディアをいただき、
さらにRF以外の外部電圧も表示できるように作りこんでみました。
SMA角座に直接1SS99等を半田付し、組み込んであります。

430や1200のホイップANT等を取り付ければ「簡易電界強度計」としても使えます。
試しに、430の「プリンてな」と「HB9CV」を比較してみると、
明らかに「HB9CV」の方がゲインがあることがわかりました。

昔、「1N60」等で作った「RFプローブ」を接続してみましたが、1.2GHz等ではほとんど検波出力が出てきません。
さすが、「1SS99」はショットキーDIだけのことはありますね。

さまざまな工作にも重宝しますので、道草したことは「正解」だったようです。

皆さんにも「おすすめ」できます。


【H27.10.26 リニューアル】