サンダーボルトGPS受信機

〜 UTV5600B2PL PLLロックへの応用 〜


この受信機は、GPS受信部により内蔵のOCXOを動かし、正確な【10MHz】【1Hz】を出力できるものである。
オークションで多数出品されており、入手は容易であった。

 


ふたをはずして見たところです


表示器とケースに組み込んだ様子
+5Vは、100均のUSB充電器の基盤を使用、
-12Vは、7662を使用して出力した


表示器の様子です
PCがなくても、状況がわかり便利


専用のPCソフトでモニターした様子
8個の衛星を捉えています


実際に受信している様子
窓際にGPSのアンテナを設置している


【UTV5600B2PL PLLロックに応用してみました】


UTV5600B2Plには、様々な改造を施してきた。
すでに局発のPLLロック基板は組み込み、12.8MHzのTCXOでロックし運用してきた。

まずは、基本的なPLL基板の組み込みの様子をご覧いただきたい。


【PLLロック基板の移植の様子】

これが、組み込むPLLロック基板です。
基準の12.8MHzのTCXOが付いています。
UTV5600B2PLの局発基板を取り出した。
上記基板を乗せるための、区画整理中。
水晶や三端子レギュレータなど、大幅な移動をした。
併せて、キャビティ内部にリンクを設けて引き出した。
組み込みが終了し、ロックの実験中。
ロック表示用に「青色LED」を使用。
とても綺麗です。
本体に局発基板を戻した様子。
何とかできあがりました。

【外部GPSで、ロック出来るように改造】

内部の12.8MHz-TCXOと、外部の10MHz-GPSを切り換えて使用出来るように改造してみた。

PLLロック基板上のPICマイコンに、基準周波数変化を、3ビットで設定する必要がある。
3ビットのH-Lの組み合わせは、マキ電機の説明書に、詳しくかかれているので参照されたい。
よく調べてみると、3ビットのうち1ビットのみをH-Lに切り換えれば良いことが分かった。

トランスバーターのロータリースイッチには、空き端子が2回路分あるので、【H-Lの切換】と【内蔵TCXOのON-OFF】は実現できる。

また、この切換時には一旦PICマイコンをリセットする必要がある。
これも簡単にすませるため、
【A点:外部10MHzGPS】
【B点:スイッチOFF】
【C点:内部12.8MHzTCXO】と配線を組み替えて、
外部・内部の切換時に、一旦必ずOFFになるようにした。

以上の改造で、上手く両方の基準周波数が使えるようになりました。

  
UTV-5600の局発を改造し、内蔵のTCXOと外部GPSの切り替えができるようにした

  
UTV-5600をGPSでロックし送信した様子。カウンターに注目。

【H23.8.30加筆修正】